【山小屋】青苔荘 | 長野県佐久穂町観光協会公式ホームページ 旅行・観光情報

　白駒池駐車場から原生林の中を歩くこと10～15分。少し開けた場所にある赤い屋根の山小屋が青苔荘です。道程は板敷になっているので、子ども連れや高齢者も周囲の自然を愛でながら、安心して歩き進むことができます。
　宿泊は11部屋の個室と2つの大部屋で。基本的に相部屋はなく、春～秋は入浴も可能。山登りをする人はもちろん、そうでない人も山小屋の風情を楽しみながら、森の中ならではの一夜を過ごせます。
　また、白駒池の畔に広がるキャンプ場で、1年を通じてキャンプ泊を楽しむこともできます。

　グリーンシーズンのメインは、北八ヶ岳で採取した山菜のてんぷら。この場所だからこそ味わえる、珍しい山菜にも出会えます。加えて、佐久穂の清流で育ったイワナの塩焼きや、キノコ汁も美味。キノコ汁には、基本的に周辺で採取した野生のキノコを使っていて、風味も歯ごたえも一味違います。
　また、山小屋内とテラス席でランチと喫茶も楽しめます。がっつり食べたい人には、イワナの塩焼きとキノコ汁がメインの定食や豚汁定食。苔の森のキャラクター苔丸にちなんだ“こけまるそば”もおすすめです。売店に並ぶ苔丸グッズは種類が豊富でかわいいので、お土産にいかがですか？

　標高2115m地点にある白駒池。周辺の森では、樹齢数百年ともいわれるコメツガ、トウヒ、シラビソなどの原生林が生い茂り、その足元や幹には、さまざな苔がまるで絨毯のように広がって、神秘的な光景を描き出しています。
　北八ヶ岳に生息する苔は、現在確認されているだけで519種類！これは日本屈指の豊かさで、日本蘇苔類学会の「日本の貴重なコケの森」にも選定されています。
　雪の下から顔を出したり、枯葉の間から覗いていたりと、季節ごとに装いを変える苔の森。とりわけ鮮やかな新緑の苔が広がる風景は、おもわず息を飲むほどの美しさです。

　青苔荘は、「この自然を今守り育てなければ」という初代の使命感のもと、1963年に伊勢湾台風（1959年９月）の風倒木を活用して建てられました。以来「森の守り人」たる初代の思いを引き継いでおります。また、2010年には周辺の山小屋と共に「北八ヶ岳苔の会」を結成し、この貴重な自然を将来につないでいくため、学び、理解する活動もしています。
　お越しの際は、ぜひ苔の森へ足を踏み入れ、苔を見たり、触ったり、匂いをかいだりして、苔の世界に触れていただけたらと思います。ガイドツアーや各種イベントも開催していますので、興味のある方はぜひご参加ください。